こんにちは、自転車店員のjiroです!お店で子乗せ電動自転車を買われる際に、パナソニックとヤマハで迷われるお客様が非常に多くこの記事を見ている方の中にもそのような方がいらっしゃるかもしれません。そんな方のために自転車店員からみてどちらがおすすめか解説させていただきます!
比較車種
パナソニック ギュット全般
ヤマハ PASkids/crew/babby
※2025年6月時点

パナソニックとヤマハ実は大差がない?!
先に結論を述べさせていただきます。アシストの性能的な差はほとんどありません!!実は皆さんが思ってるほど大差がなく、それほど両者は高いレベルの製品になっているのです。では皆さんに違いがあると思われがちだけどあまりないものから説明させて頂きます。
まず、製品を調べると走行距離が違うのではないか!と思われると思います。ですが走行距離はあくまでメーカーごとに出した概算値であり、走行テストは統一されていないのです。また、そもそも電動アシスト自転車は坂道や走路などの環境で走れる距離が変わるため、メーカーが出した走行距離はあまり参考にはならないです。じゃあどこを見たらいいのか?すばりバッテリー容量で比較しましょう!ですが、実はここもあまり違いはありません。バッテリー容量はパナソニックだと16.0Ahでヤマハは15.8Ahです。ここはパナソニックか!と思われがちですが、ここの差は微々たる差で同じと言っていいでしょう。
アシスト力はヤマハはスマートパワーアシスト、パナソニックはカルパワードライブユニットがついています。どちらも状況に応じて出力を変えてくれるアシストがついているので脚力が弱い方でも乗ることができるものになります。実際にお客様がどちらも試乗されることが多いのですが、どちらのメーカーもお客様の好みで乗り心地の良さはお客様によってそれぞれです。アシストに大きな違いはありませんが、気になる方は是非試乗できる近くの自転車屋さんで、試乗してみましょう。
パナソニックとヤマハのここが違う!
ではここからはそれぞれのメーカーの違いを説明させていただきます。
重量は比較しないといけないので、価格と機能面からそれぞれのメーカーの対抗車種と言っても良い、ギュットクルームとPAS babbyを比較対象にさせていただきます。重量はギュットクルームR・DXが31.1kgでPAS babbyが33.2kgと少し差があります。重量は普通の電動アシスト自転車より重たいので、どちらのメーカーを選ぶにしても1度お店に行ってその重量が扱えるか乗ったりして体感していただくことをおすすめします。
価格が違います!機能面から対抗車種と言っていいそれぞれのメーカーの車種で比較しますが、ギュットクルームF・DXが187,000円に対し、PAS babbyは184,000円とこちらはヤマハに軍配が上がります。
続きましてチャイルドシートです。パナソニックのギュットクルームシリーズにはcombiのチャイルドシートが使われています。ギュットアニーズにはcombiは使われていないのですが、その分少し値段が抑えられています。一方でヤマハの車種全般で言えるのはOGKとのコラボ製品になっており、普通のチャイルドシートよりヘッドレストが覆われているチャイルドシートになります。このことにより万が一の転倒しても、カバーしてくれる範囲が広いのが特徴的です。ここは好みにはなりますが、お客様から人気なのはcombiのチャイルドシートです。
次は機能面です。細かな機能の違いはもちろんありますが、おっきく差が出る違いは、ラクイックです。パナソニックのギュットクルームR・EXについています。電子キーをカバンの中にいれておく事で、モニターの電源を押すと後輪にあるサークル錠が自動で解錠してくれるものになります。またギュットアニーズF・EXは押し歩き機能が付いており、子乗せに子供を乗せたまま自転車を押し歩きするのをアシストしてくれます。ただ、この機能だけで値段があがるので選ばれないことが多いです。
選び方
これまでの点を踏まえて補足とまとめさせていただきます。おっきな差はなかったと思いますが、多少違いがあり、メーカー自体のアピールポイントも違います。ぜひ今回の比較を参考に購入を検討していただければと思います。製品に対する信頼性はどちらも高いので、あとはどれくらいの期間乗るのかや子乗せを使わなくなっても乗るのかなどを視野に入れて購入していただければと思います。
子乗せシートには対象年齢があります。一応法律上は6歳未満なら問題はないのですが、各メーカーの設計上適正年齢を超えて乗ると安全性が担保されません。対象年齢は前子乗せと後ろ子乗せで違ってきます。前子乗せは1歳~4歳未満、後ろ子乗せは2歳~6歳未満が対象年齢になってきます。なので、1歳から子供を乗せたい場合は、PASkissかギュット・クルームFを選ぶことになります。2歳~6歳未満の子供を乗せる場合は後ろ子乗せをお勧めします。
