「プレゼン資料、また2時間かかった……」

商談前の資料作り。内容は頭に入ってるのに、スライドのレイアウトを整えて、フォントサイズを調整して、図の配置を直して——気づけば2時間経ってます。

「AIに作らせればいいじゃん」と思って、ChatGPTにスライド構成を頼んだこともあります。でも、正直うまくいきませんでした。

この記事では、僕がChatGPTでスライド作成を試して失敗した経験と、最終的にたどり着いた「スライド特化AI」という選択肢について書いていきます。

ChatGPTでスライドを作ると何が起きるか

先に言っておくと、ChatGPTは優秀なAIです。文章生成、アイデア出し、コードの修正。僕もほぼ毎日使っています。

ただ、「スライド作成」に関しては話が別でした。

デザインが日本のビジネスに合わない

ChatGPTにスライドの構成を作らせて、そのままCanvaやパワポに落とし込む。よくあるやり方だと思います。

でも、出来上がったスライドはどこか「海外のスタートアップっぽい」デザインになります。英語のプレゼンなら映えるかもしれませんが、日本の商談で出すと正直ちょっと浮きます。

取引先の部長に見せるスライドが、海外TEDトーク風だったら違和感しかないですよね。

文字がはみ出す、レイアウトが崩れる

僕が一番困ったのがこれです。ChatGPTが出してくれた構成をパワポに入れると、文字がテキストボックスからはみ出します。図を入れ替えたらレイアウトが崩れます。

結局、手作業で直すことになります。「AIで時短するはずだったのに、修正に時間かかってる」という本末転倒な状態になりました。

プロンプト力で仕上がりに差が出すぎる

これが一番根深い問題かもしれません。

ChatGPTで良いスライドを作るには、的確なプロンプト(指示文)が必要です。「スライドの構成を考えて」だけでは、ふわっとしたアウトプットしか出てきません。

つまり、AIを使いこなせる人はいいスライドが作れるし、慣れてない人は微妙なものしかできない。同じツールなのに、使う人のスキルで品質がバラバラになります。

チームで使おうとすると、この差がそのまま資料のクオリティの差になります。

個人情報・機密情報の問題

商談用のスライドには、顧客名や売上データ、社内の戦略情報が入ることも多いです。

ChatGPTの無料版やPlusプラン(Web版)は、デフォルトだと入力データがAIの学習に使われる設定になっています。設定でオフにはできますが、そもそも「この情報入れて大丈夫かな……」と毎回考えること自体がストレスになります。

「スライド特化AI」という選択肢がある

ChatGPTは汎用AIです。何でもできる代わりに、スライド作成に最適化されているわけではありません。

じゃあ、最初からスライド作成に特化したAIを使えばいい。

そこで見つけたのが「イルシル」というサービスでした。

イルシルのトップページ
イルシル公式サイト

イルシルは、日本企業の株式会社イルシルが開発したAI搭載のスライド自動生成ツールです。ユーザー数は19万人を超えています。

最大の特徴は「日本のビジネスシーンに特化している」こと。テンプレートのデザインが、日本企業のプレゼンでそのまま使えるレベルになっています。

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実際にイルシルでスライドを作ってみた

百聞は一見にしかず。実際に使ってみた流れを紹介します。

ステップ1:内容を入力する

イルシルでは、スライドに入れたい内容をテキストで入力するだけでOKです。

「テンプレートから選ぶだけ」のツールは他にもありますが、イルシルがすごいのは、自分がどんな内容を入れたいかを入力したら、AIがそこから自動でスライドを作ってくれるところです。

イルシルのテキスト入力画面
キーワードを入力するだけでスライドの構成をAIが考えてくれる
イルシルのメモ入力画面
メモや文章を貼り付けて、そこからスライドを生成することもできる

ステップ2:AIが構成を考えてくれる

入力した内容をもとに、AIがスライドの構成を組み立ててくれます。いきなりデザインに入るんじゃなくて、まず「どういう順番で、何を伝えるか」を整理してくれます。

しかも、足りない情報はWebから検索して補完してくれる機能もあります。

ここがChatGPTとの決定的な違いで、構成→情報収集→スライド生成という流れが1つのツール内で完結します。

イルシルのスライド構成画面
AIが各スライドのタイトルと内容を自動で構成
イルシルの構成詳細画面
本文テキストも自動生成。内容を確認してからスライドに反映できる

ステップ3:スライドが生成される

構成が固まったら、あとはAIがスライドを生成してくれます。

何がいいって、内容を適切に細分化して、1枚1枚のスライドにちゃんと落とし込んでくれるところです。「情報詰め込みすぎて見にくい」みたいなことが起きません。

テンプレートは3,000種類以上。日本のビジネス資料を分析して作られたデザインなので、生成されたスライドがそのまま商談に持っていけるレベルになっています。

イルシルで生成されたスライド
生成されたスライド。テンプレートを選んでデザインを変更することもできる
イルシルのテンプレート一覧
テンプレートは3,000種類以上。採用資料・企画書・営業資料などカテゴリ別に用意されている

ステップ4:編集してPPTX出力

生成されたスライドは、イルシル上で自由に編集できます。テキストの修正、デザインの変更、ロゴの一括挿入。全部ブラウザ上で完結します。

最終的にPPTX(PowerPoint形式)やPDFで出力できるので、パワポで最終調整したい人はそこからローカルで仕上げることもできます。

AIを使いこなすのが苦手な人でも、手順に沿って進めるだけで安定したクオリティのスライドができます。ここがChatGPTとの最大の違いだと思います。

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セキュリティ:個人情報は大丈夫なのか

ビジネスで使うなら、ここは避けて通れません。

結論から言うと、イルシルは以下のセキュリティ対策を公式に明記しています。

  • 入力データはAIの学習に使用されない(利用しているAIモデルの規約で定義済み)
  • 利用規約に秘密保持条項あり(別途NDA締結も可能)
  • 通信の暗号化、クラウド保管データの暗号化、WAF設置、脆弱性テスト実施
  • 解約後にデータは削除される

それでも心配な場合は、ダミーのテキストでスライドの型を作って、PPTX出力した後にローカル環境で機密情報を入力する方法もあります。

ちなみにChatGPTの無料版・Plusプランは、デフォルトで入力データが学習に使われる設定になっています。TeamプランやEnterprise以上なら学習されませんが、個人で使う場合は注意が必要です。

この点だけ見ても、ビジネス用途ではイルシルの方が安心して使えます。

ChatGPTとイルシルの比較まとめ

比較項目 ChatGPT イルシル
日本のビジネスに合うデザイン △ 海外風になりがち ◎ 日本特化
レイアウト崩れ × 手動修正が必要 ◎ 自動で最適化
プロンプト不要 × スキル差が出る ◎ 誰でも同品質
情報セキュリティ △ 設定で学習OFF可 ◎ 学習に使用されない
構成→デザイン一気通貫 × 別ツールが必要 ◎ ツール内で完結
PPTX出力 × 非対応 ◎ 対応

料金:まず無料で試せる

イルシルの料金プランは3つです。

プラン 月額 主な特徴
フリープラン 無料 3つまで資料作成可能。ダウンロードは不可
パーソナルプラン 1,680円(税抜) 無制限に作成可能。PDF・PPTX出力OK
ビジネスプラン 2,980円(税抜) チーム向け。同時編集・フォルダ管理対応

パーソナルプラン・ビジネスプランには2週間の無料トライアルがあります。トライアル期間中に解約すれば料金は一切発生しません。

おすすめの試し方はこうです。

  1. まずフリープランで触ってみる。3つまでスライドが作れるので、使用感を確かめる
  2. 良さそうなら無料トライアルに申し込む。PPTX出力して、実際の商談で使ってみる
  3. 2週間使ってみて、続けるかどうか自分で判断する

押し売りするつもりはありません。でも1つだけ考えてほしいことがあります。

月1,680円を「コスト」と見るか「投資」と見るか

スライド作成に毎回2時間かかっていたとします。それが30分になったら、月に何時間浮くでしょうか。

でも、もっと大きいのは評価の話です。

商談で「この資料わかりやすいですね」と言われるか、「ちょっと見にくいな……」と思われるか。上司への報告資料のクオリティが、そのまま人事評価に直結することだってあります。

月1,680円。飲み会1回分です。それで商談の印象が変わって、社内の評価が上がるなら、今お金を使っても十分リターンがある投資だと思います。

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フリープランは完全無料。2週間の有料トライアルも解約すれば0円

まとめ:AIは使い所を間違えるな

ChatGPTは優秀なAIです。でも万能じゃありません。

文章を書くのは得意ですが、日本のビジネスに合ったスライドを作るのは苦手です。プロンプト力で品質がバラつきますし、個人情報の問題もあります。

スライド作成は、スライドに特化したAIに任せた方がいい。適材適所。これはAIの使い方でも同じことが言えます。

このブログでは「AIは使い方次第で武器にもなるし、無駄にもなる」ということを一貫して伝えています。

AIにブログ記事を任せるべきじゃない理由も、根っこは同じ話です。気になる方はこちらもどうぞ。

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